両手で何かにしがみついて、腕に力を入れる。
歯を食いしばるようにして、全身を使って身体を持ち上げる。
これは、私が実際に訪問している方の立ち上がるときの様子です。
ご本人に聞くと、
「お尻が重たい」
と話されます。
私たちは普段、椅子やベッドから何気なく立ち上がっています。
でも、その「立つ」という動作が、一回一回大仕事になっている方がいます。
立てたら終わり、ではありません
その方は、立ち上がったあともすぐに安定して歩けるわけではありません。
最初の何歩かはふらふらします。
少し歩くと安定してきますが、それでも何かにつかまっていないと不安があります。
20歩、30歩と続けて歩くことも難しい状態です。
家の中で立ったり歩いたりしている姿だけを見れば、
「まだ自分で動けているから大丈夫」
と思うかもしれません。
でも実際の生活を見ると、少し違います。
「立つのが大変」が、やりたいことを諦める理由になる
私が心配しているのは、立ち上がりという動作だけではありません。
立つこと自体がこれだけ大変だと、
「あれをやりたい」
と思っても、
「でも、立つのしんどいしな……」
となってしまいます。
どうしてもトイレに行かないといけない。
どうしても必要なものを取りに行かないといけない。
そんな「動かないと仕方がないとき」だけ動くようになってしまうことがあります。
そうすると、ベッドで過ごす時間が少しずつ増えていきます。
身体を動かす機会が減れば、今できていることまで、さらに難しくなってしまうかもしれません。
私はそこをできるだけ防ぎたいと思っています。
だから、立ち上がりを少しでもスムーズにすることは、
単に「立てるようになる」ためだけではありません。
その方が、
「ちょっと片付けようかな」
「自分であれを取りに行こうかな」
「少し動こうかな」
と思ったときに、実際に行動できる。
そんな生活につなげていきたいと思っています。
今使えている「手」も大切にする
この方は、今は両手をめいっぱい使って立ち上がっています。
だから私は、
「身体を支えてくれている上半身もしっかり緩めておきましょう」
とお話ししています。
今、手や腕が使えているからこそ、自分で立ち上がることができています。
そこを無視して、足だけを見ればいいとは考えていません。
今できていることをできるだけ大切にする。
そのうえで、手や腕だけに頼り続けるのではなく、足でも身体を支えられるようにしていく必要があります。
足の力も一緒につけていく
施術では、その日の身体の状態を確認しながら、筋肉をほぐしたり、関節を動かしたりして、身体を動かしやすい状態にしていきます。
それと一緒に、内ももを使う運動など、その方の状態に合わせたトレーニングについてもお話ししています。
私は施術だけで全部何とかしようとは思っていません。
訪問している時間以外にも、ご本人にできることがあります。
だから、
「これ、一緒にやっていきましょう」
と約束して、無理のない範囲で続けてもらっています。
「あなたが来るから動ける」
この方から言っていただいて、うれしかった言葉があります。
「あなたが来るから動ける」
訪問する日には、私が来るからと少し掃除をしてくれたり、部屋を片付けてくれたりすることがあります。
それも立派に身体を動かす時間だと思っています。
そして、約束したトレーニングも頑張って続けてくれています。
以前は足のむくみも強くありました。
トレーニングなどを続けていただく中で、そのむくみについても、ご本人から変化を感じる言葉が聞かれるようになりました。
もちろん、すべてが一気に変わるわけではありません。
今も立ち上がることは大変ですし、歩ける距離にも限りがあります。
それでも、
「今日は少し掃除をした」
「約束した運動をやった」
そんな一つひとつを大切にしたいと思っています。
訪問すること自体が、動くきっかけになることもある
訪問鍼灸マッサージというと、
「家に来てもらって、身体をほぐしてもらう」
というイメージがあるかもしれません。
もちろん、身体への施術は大切です。
でも実際に訪問をしていると、それだけではないと感じます。
「今日は近藤さんが来るから起きよう」
「ちょっと部屋を片付けておこう」
「約束した運動をやっておこう」
訪問すること自体が、その方が身体を動かす一つのきっかけになることがあります。
私は、そういう変化もうれしいです。
立ち上がりの先にある生活を大切にしたい
私が目指しているのは、
「何秒で立てるようになった」
ということだけではありません。
立ち上がることが少し楽になれば、行動できる範囲が広がります。
そして、
「やりたいけど、立つのが大変だからやめておこう」
が一つでも減ってほしい。
自分でできることを、できるだけ自分でする。
動きたいと思ったときに動ける。
そんな生活をできるだけ続けてほしいと思っています。
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そのために、身体の状態だけではなく、その方が普段どのように過ごしているのか、何に困っているのかも見ながら関わっていきます。
最近、立ち上がり方が変わっていませんか?
ご家族と一緒に暮らしていると、毎日のことなので変化に気づきにくい場合があります。
以前より両手を強く使って立つようになった。
何かにつかまらないと立てなくなった。
立ち上がるまでに時間がかかるようになった。
立った直後の何歩かがふらつく。
そして、以前よりベッドや椅子で過ごす時間が増えている。
そんな変化があれば、身体だけではなく、普段の生活についても少し見てみてください。
「まだ自分で立てているから大丈夫」
ではなく、
今できていることを、これからもできるだけ続けていく。
そのためにできることを考えるのも大切だと思っています。
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よくあるご質問
Q. 自分で立ち上がることができても、訪問鍼灸マッサージの相談はできますか?
はい。自分で立ち上がったり家の中を移動できたりしても、外出や通院が難しい方はいらっしゃいます。
医療保険を利用した訪問施術の対象になるかどうかは、身体の状態などによって異なります。
「うちの場合は対象になるのかな?」という段階でも、まずはご相談ください。
Q. どんなことをするのですか?
身体の状態に合わせて、はり・きゅう、筋肉をほぐす施術、ストレッチ、関節運動などを行います。
また、その方の状態に合わせて、身体を動かすことについて一緒に考えることもあります。
一律に同じことをするのではなく、実際の身体や生活の状態を確認しながら進めていきます。
Q. 家族から相談しても大丈夫ですか?
もちろん大丈夫です。
「最近、親が立ち上がるのに時間がかかっている」
「ベッドで過ごすことが増えてきた」
など、ご家族が気づいた変化からご相談いただいても構いません。
まず現在の状況をお聞かせください。
まずは今困っていることを聞かせてください
「まだ自分で立てるから」
「訪問をお願いするほどではないと思う」
そんな段階でも大丈夫です。
無料相談では、身体の状態だけでなく、普段どのように生活されているのか、どんなことに困っているのかもお伺いします。
その場で利用を決めていただく必要はありません。
これからどのように進めていくのがよいか、一緒に考えていきましょう。
まずは無料相談する
あなたがあなたらしく生きていくために。
この記事を書いた人
ギフト訪問はりきゅう院
代表 近藤 聡
国家資格:はり師・きゅう師
整骨院勤務14年以上・院長経験10年以上
高槻市・茨木市・枚方市・島本町・吹田市を中心に、ご自宅・施設へ訪問しています。
その他の地域についてもご相談ください。
